看護師20代パワハラ成功例退職代行

先輩の言葉が怖くなった日から、辞めるまでのこと

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

看護師になりたくて、その病院を選びました。地域に根ざした病棟で、患者さんに近い場所で働けると思っていました。最初の数ヶ月は覚えることの多さに追われながらも、少しずつ仕事が形になっていく感覚があって、それなりに充実していたと思います。

変わったのは、半年が過ぎた頃からでした。直属の先輩が、私にだけ違う接し方をするようになりました。処置のたびに大きな声で指摘され、他のスタッフの前で『こんなこともできないの』と言われることが続きました。最初は自分の未熟さのせいだと思って、なるべく気にしないようにしていました。

それでも言葉は積み重なっていきました。記録をつけているときに後ろから覗き込まれて、溜め息をつかれる。休憩室で誰かと話しているとその輪に入れてもらえない。些細なことだと頭ではわかっていても、気づけばロッカーで着替えながら涙が出るようになっていました。

出勤前、家を出る直前に腹痛が起きるようになったのは、秋に入ったあたりだったと思います。電車に乗ると胸が締め付けられて、病棟のフロアに足を踏み入れる瞬間だけ、呼吸が浅くなる感覚がありました。仕事そのものは嫌いではなかっただけに、その感覚がどうにも受け止めきれませんでした。

上司に相談したこともあります。でも『そういう指導スタイルなんだよね』という返答で終わってしまいました。自分で直接伝えようとしたこともありましたが、相手の顔を思い浮かべると声が出なくなって、結局何も言えずに帰る日が続きました。自分で退職を切り出すことは、もう難しいと感じていました。

退職代行というものを知ったのは、同じような経験をした人の話をたまたま読んだことがきっかけでした。自分では言い出せない状況でも、第三者が間に入って退職の手続きを進めてもらえると知って、初めて『これなら動けるかもしれない』と思いました。申し込んだ夜は、久しぶりに少し深く眠れた気がしました。

翌朝、職場への連絡は代わりにしてもらえました。私は自分のスマートフォンを手に持ったまま、ただ待っていただけです。それだけで、長い間引っかかっていたものがすとんと落ちた感じがしました。あれほど怖かった場所に、もう行かなくていいという事実だけが、静かに胸に広がっていきました。

退職が完了してから、しばらくはぼんやりと過ごしていました。何かをしなければという焦りより、ただ眠れることへの安堵の方が大きかったです。腹痛が起きなくなったのに気づいたのは、退職から二週間ほど経った朝のことでした。

今は別の環境で、もう一度看護師として働くことを考えています。あのまま耐え続けていたら、仕事自体が嫌いになっていたかもしれません。辞めるという選択が、自分を守ることだったと、今ははっきり思えます。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか

合わせて読みたい

看護師向け退職代行ガイド