看護師30代パワハラ成功例退職代行

怒鳴り声が耳に残るようになった頃、ようやく辞める決断をしました

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

最初に気づいたのは、出勤前にお腹が痛くなるようになったことでした。病棟のロッカーで着替えながら、今日も怒鳴られるかもしれないと考えると、胃のあたりがぎゅっと縮む感じがしました。それでも「仕事だから仕方ない」と自分に言い聞かせて、ナースステーションへ向かっていました。

直属の先輩は、技術的なことに厳しい人でした。最初はその厳しさを「プロとしての基準が高いのだ」と受け止めようとしていました。でも、ある時期から指摘の内容が変わってきた気がしました。処置の手順ではなく、「なんでそんなこともわからないの」「あなたって本当に気が利かないよね」という言葉が増えていきました。

特につらかったのは、複数のスタッフがいる前で繰り返し責められることでした。ミスをしたわけでもないのに、カンファレンスのあとに残されて長々と話を聞かされる日が続きました。周りのスタッフが気まずそうに目をそらすのが視界に入って、それがまた惨めでした。家に帰ると何もできなくて、シャワーも浴びずにベッドに倒れ込む日が増えていきました。

転機になったのは、信頼していた同期に状況を話した夜のことです。「それ、普通じゃないよ」と言われて、初めて自分が置かれている環境を客観的に見られた気がしました。それまでは「自分の力不足だ」「もっと頑張れば変わる」と思い込もうとしていたのですが、友人の言葉で何かが緩んだような感覚がありました。

退職を考え始めてからも、なかなか行動に移せませんでした。引き止められたらどうしよう、師長に話したら先輩の耳に入るかもしれない、という不安がぐるぐると頭を回っていました。有給も残っていたし、転職先も決まっていないのに辞めていいのかという迷いもありました。結局、自分で退職を切り出すことへの恐怖が一番大きかったと思います。

退職代行というサービスがあることは、同期から教えてもらいました。初めて聞いたときは「そこまで頼っていいのだろうか」と戸惑いがありました。でも、もう職場に連絡できる状態ではなかったし、何より翌日も出勤することを想像すると体が動かなかった。問い合わせをして、話を聞いてもらっているうちに、頼んでみようと決めました。

手続きはあっけないほど簡単でした。自分でやらなければいけないことがほとんどなく、翌日から職場に行かなくていいという事実が、最初は現実感がなくてぼんやりしていました。数日後、職場から私物が届いたとき、ようやく「終わったんだ」と感じました。

退職してから一ヶ月ほど、何もしない時間を持ちました。朝、怒鳴り声を思い出す夢を見ることがまだありましたが、出勤しなくていいと気づいた瞬間の安堵感は確かなものでした。転職活動は少し落ち着いてから始めましたが、職場を変えるという選択自体は、今も正しかったと思っています。

あの頃の自分に言えるとしたら、「慣れようとしなくていい」ということです。慣れることと、耐えることは違います。限界が来る前に動けたことが、自分にとっての唯一の後悔のなさにつながっていると、今は思っています。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか

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