看護師40代即日退職失敗例引き止め

即日で辞めようとして、できなかった話

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

もう限界だと気づいたのは、夜勤明けに駐車場で車を動かせなくなった日のことでした。ハンドルを握ったまま、どこにも行けない感覚がしばらく続きました。その日から、今すぐここを辞めなければいけないと思うようになりました。

40代になってからの職場は、20代の頃とは違う種類のしんどさがありました。後輩への指導、管理職からの板挟み、患者さんへの責任。どれも手放せないまま積み重なって、ある朝突然、起き上がれなくなりました。

即日で退職できると聞いて、その日のうちに師長へ話しに行きました。「今日で最後にしたい」と伝えた時、自分でも声が震えているのがわかりました。長年勤めた職場でした。それでも、もう戻れないと思っていました。

師長の最初の反応は、静かなものでした。でもその後に続いた言葉は、想像していたものと違いました。「あなたが抜けたら患者さんが困る」「こんな時期に無責任だ」。じわじわと、足元が崩れていくような感覚でした。

その日は結局、「少し考えてから返事をほしい」という形で終わりました。即日というつもりで話しに行ったのに、持ち帰りになってしまいました。家に帰ってから、自分が何も決められなかったことに気づいて、ひどく落ち込みました。

翌日から出勤するたびに、師長や一部の同僚の視線が変わった気がしました。退職の意思を伝えたことで、かえって職場での居場所が狭くなっていくような感覚がありました。早く終わらせたくて動いたのに、状況は複雑になる一方でした。

結局、即日退職はできませんでした。引き継ぎが必要だと言われ、「せめて1か月」という話になり、そのまま流されてしまいました。あの時、もっと別のやり方があったのかもしれないと、今でも時々考えます。

辞めると決めた気持ちは本物だったと思います。でも、その気持ちをどう動かせばよかったのか、一人では判断できませんでした。看護師という仕事の責任感が、退職の場面でも自分の首を絞めていたように感じます。

その後、別の方法を調べ直して、ようやく職場を離れることができました。即日で動こうとした判断は間違いではなかったと今は思っています。ただ、一人で直接話しに行くという方法だけは、もう選ばないと決めました。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか

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