看護師40代パワハラ成功例退職代行

40代になっても、怒鳴られ続けていた日々のこと

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

その師長が異動してきたのは、二年ほど前のことでした。最初の印象はただ「厳しい人だな」という程度で、看護の現場にそういう人はめずらしくないと思っていました。でも少しずつ、何かがおかしいと気づき始めました。

叱られる理由が、日によって違いました。昨日は「報告が遅い」と言われ、今日は「そんな細かいことをいちいち報告するな」と言われる。どちらに合わせても詰められるので、何が正解なのかわからなくなっていきました。ナースステーションで声を上げて怒鳴られることも、週に何度かはありました。

40代になって、このような目に遭うとは思っていませんでした。経験年数でいえば後輩にあたる師長から、スタッフ全員の前で「あなたはいつまでたっても使えない」と言われた日は、更衣室でしばらく動けませんでした。涙は出ませんでした。ただ、胸のあたりがぐっと重くなる感じだけがありました。

眠れない夜が続きました。布団の中で翌日のシミュレーションをして、どう立ち回れば怒鳴られないかを考え続けました。それでも朝になれば何かしら詰められて、また夜に考えて——そのくり返しでした。食欲もなくなり、体重が少し落ちました。

上の立場の人に相談しようとしたことがあります。でも「師長も忙しいから」「あなたにも改善できる部分があるんじゃない?」という返事でした。そうか、これは私の問題なのかと思い、また自分を責めました。今思えば、その時点でもう限界を超えていたのだと思います。

退職を考えたのはその頃でした。でも、自分で師長や上司に伝えることを想像すると、体が固まるような感覚がありました。何を言われるかわからない。引き止められるかもしれない。そういう不安が頭をぐるぐるして、なかなか一歩が踏み出せませんでした。退職代行というサービスを知ったのは、ほとんど偶然でした。

連絡を入れた翌日、職場への意思伝達は代わりにやってもらえました。私はその日、職場に行きませんでした。いつもの時間に目が覚めて、制服に手を伸ばしかけて——でも今日は行かなくていいのだと気づいた瞬間、不思議なくらい体が軽くなりました。何ヶ月ぶりかで、朝に深呼吸ができた気がしました。

その後、有給の残日数分は出勤せずに退職が完了しました。師長から直接連絡が来ることはなく、それだけでもずいぶん助かりました。自分で「辞めます」と言う必要がなかったことが、あれほど楽だとは思っていませんでした。

今は少し休みながら、次のことを考えています。看護の仕事を嫌いになったわけではないので、環境を変えてまたやっていけそうだという気持ちがあります。あの頃の自分に言えるとしたら、もっと早く逃げていいよと、そのひとこだけです。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか

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