退職代行を使えば、もう会社と直接やり取りしなくて済むと思っていました。そこが一番しんどかったので、とにかく誰とも話さずに終わらせたい気持ちが強かったです。
でも、実際に連絡したあと、会社から普通に携帯に電話が来ました。画面に会社名が出た瞬間、心臓が一気に跳ねる感じがして、その日はそれだけでかなり消耗しました。
今思うと、私は『会社と直接話したくない』ということだけで頭がいっぱいで、保険証をまだ持っているとか、社員証を返していないとか、離職票をどこに送ってもらうかとか、そういう細かいことを全然整理していませんでした。
電話が来た時、出るべきなのか無視していいのかも分からなくて、逆に頭が真っ白になりました。出たら出たで引き止められそうだし、出なかったらもっと悪化するんじゃないかと思って、しばらく携帯を見るだけで固まっていました。
結局、そのあとになって『返却物と送付先をちゃんと整理していなかったから、会社側も直接確認したかったんだろうな』と分かりました。もちろん、それでも直接来るのはしんどかったんですけど、原因が全部“会社が怖い”だけじゃなかったんだなと思いました。
あの時いちばんきつかったのは、退職代行を使ったのに連絡が来たことで、『もう失敗したんだ』と勝手に思い込んでしまったことです。でも、あとから見ると、失敗というより準備不足だったんだと思います。
最初に、本人への直接連絡は避けたいこと、返却物で何を持っているか、書類をどこに送ってほしいか、このへんをもう少しちゃんとまとめていれば、かなり違った気がしています。
だから今は、同じように会社からの連絡が一番怖い人ほど、辞めるかどうかだけじゃなくて、その後に何を返すのか、何を受け取るのかまで先に見ておいたほうがいいと思っています。私はそこを飛ばしてしまって、余計にしんどくなりました。