パート・アルバイト20代辞めづらい失敗例シフト人手不足

辞めたいと言えなくて、ずるずると続けてしまったこと

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

辞めようと思ったのは、もう半年以上前のことでした。シフトの希望が毎月ほとんど通らなくて、休日のたびに「入れる?」という連絡が来るようになっていました。断るたびに申し訳ない気持ちが積み重なって、気づけば断れなくなっていました。

最初に「辞めたい」と切り出したのは、夕方の閉店作業が終わった後でした。責任者の方に声をかけたら、「今は人が少ないから、もう少しだけ待ってほしい」と言われました。その言い方がとても穏やかで、強くは言い返せませんでした。「わかりました」と返してしまった自分が、帰り道でひどく情けなく感じました。

それから一か月後、もう一度話しかけようとしました。でもその日はバタバタしていて、タイミングをつかめないまま時間が過ぎました。「また今度でいいか」と思ったのが間違いの始まりだったと、今は思います。

二度目に退職を切り出したのは、それからさらに二か月後でした。今度は書いてきたメモを見ながら話しました。でも返ってきたのは「もう少し先で新しい子を入れるから、それまで待って」という言葉でした。期限を聞いたら「来月か再来月には」とぼんやりした答えで、その場では頷いてしまいました。

待っている間も、シフトは減りませんでした。むしろ増えていきました。朝起きると体が重くて、仕事のことを考えると胃のあたりがきゅっとなる感覚が続きました。それでも「もう少し、もう少し」と自分に言い聞かせていました。

三度目は、直接ではなくメッセージで送ることにしました。来月末で辞めたいと、短く書きました。返信は次の日に来て、「急にそんなこと言われても困る」「せめてもう一か月」という内容でした。やっぱり引き止められた、という疲れが、怒りよりも先に来ました。

結局、最初に辞めたいと思った日から九か月が経っていました。正式に退職できたのは、かなり無理をして押し切った末のことで、最後まで気まずい雰囲気のままでした。もっと早く、はっきりと意思を伝えていればよかったと思います。でも当時の自分には、その一言がとても重かったのです。

辞めると言いにくい雰囲気というのは、職場の誰かが意地悪をしているわけじゃない場合も多いと思います。みんな忙しくて、人手が足りなくて、それが見えているから言えなくなる。そのループにはまると、出口がどんどん遠くなっていきました。もし同じような状況の人がいたら、自分のように後回しにしないでほしいと、今は思います。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか