パート・アルバイト30代店長が怖い失敗例退職できなかった

店長が怖くて、辞めると言えないまま半年が過ぎた

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

辞めようと思ったのは、もう半年以上前のことです。シフトが入るたびに胃が重くなって、店に近づくだけで足が鈍くなる感覚が続いていました。原因はわかっていました。店長が怖かったのです。

怒鳴るわけではありませんでした。ただ、機嫌が悪いときの空気がひどく重くて、誰かがミスをすると店全体が静まり返りました。私はその空気がどうしても苦手で、何か言おうとするたびに言葉が出なくなりました。退職を切り出すなんて、もっとできませんでした。

最初に「辞めたい」と伝えようとしたのは、夏が終わる頃でした。レジの前で少し時間ができたとき、「あの、少しよろしいでしょうか」と声をかけました。でも店長は振り向きもせず「後で」とだけ言い、その「後で」は結局来ませんでした。私も追いかけることができませんでした。

次に試みたのは、退職届を書いて手渡そうとしたときです。封筒を鞄に入れて出勤したのですが、その日に限って店長はずっと機嫌が悪く、私は一度も声をかけられないまま閉店を迎えました。家に帰って封筒を引き出しにしまうとき、自分が情けなくて少し泣きました。

思い切って手紙をロッカーに置いて帰ったこともありました。翌日出勤すると、店長は何も言いませんでした。触れられないまま次のシフトが来て、普通に仕事をしました。手紙が読まれたのかどうかも、今でもわかりません。

欠勤を続けて既成事実を作ろうとしたこともありました。でも二日目の朝、店長から直接電話がかかってきました。声を聞いた瞬間に体が固まって、気づいたら「明日から行きます」と答えていました。電話を切った後、しばらく布団から出られませんでした。

結局その後も三か月近く働き続けました。辞めるタイミングを探しながら、でも何もできないまま、ただシフトをこなしていました。ある日、同僚が何の前触れもなく来なくなったのを見て、こういうやり方もあるのかと初めて思いました。でも私にはその勇気もありませんでした。

退職できたのは、店長が異動になったあとです。新しい管理者に伝えたらあっさり受理されて、拍子抜けするほど普通に辞められました。あの半年間が何だったのか、今でも少し考えます。怖い相手に自分の意思を伝えることは、私にはとても難しかった。もっと早く、別の方法を探せばよかったと、今は思っています。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか