パート・アルバイト30代シフト失敗例引き止め

シフトのことで揉めて、うまく辞められなかった話

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

そこで働き始めたのは、子どもが少し手離れして、家から近いという理由だけでした。週に三日、午前中だけという条件が、その時の自分にはちょうどよかったのです。最初の数ヶ月は、約束通りのシフトが続いていました。

変わってきたのは、半年を過ぎたあたりからでした。「来週、一日だけ入れる?」という声かけが少しずつ増えて、気がつけば週四日になっていました。断ることが苦手で、頼まれると「今回だけ」と思いながら引き受けてしまう。そのくり返しでした。

シフト表が届くたびに、胸のあたりが重くなりました。自分が希望した日数より多い日程が、当たり前のように書き込まれている。確認の連絡をすると「人が足りなくて」という言葉が必ず返ってきて、それ以上何も言えなくなりました。

辞めようと決めたのは、ある朝、起き上がれなかった日のことです。体が動かないというより、職場のことを考えると気持ちが固まってしまう感じでした。このままでは続けられないと、はっきりわかりました。

店長に話したのは、その翌週のことです。「来月いっぱいで辞めさせていただきたい」と伝えると、最初は「急すぎる」と言われました。次に来た言葉は「シフトが埋まるまで待ってほしい」でした。それは、いつまでという話ではありませんでした。

その後も同じ言葉が繰り返されました。「もう少しだけ」「次の人が入ったら」。話し合いのたびに終わりが見えなくなって、気持ちだけがすり減っていきました。退職届を出せばよかったのかもしれませんが、それをする踏ん切りが、当時の自分にはありませんでした。

結局、辞めると言ってから二ヶ月以上、そのまま働き続けました。体はなんとか動いていましたが、シフトを確認するたびに、もう辞めると言ったはずなのにという気持ちが積み重なっていきました。

最終的に職場を離れることはできましたが、自分で思い描いていたような形ではありませんでした。退職の意思を伝えることと、実際に辞めることは、別の話なのだと、じっくり思い知りました。もっと早く、別の方法を調べておけばよかったと、今は思います。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか