営業40代詰め失敗例メンタル数字プレッシャー

毎週の詰めに慣れようとして、慣れられなかった話

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

月曜の朝が近づくと、日曜の夜から胃のあたりが重くなるようになっていました。週次の数字を確認するためだけに集まる会議で、毎回誰かが名指しで責められる。その「誰か」が自分である確率が、ここ半年でずいぶん上がっていました。

詰め、という言葉をそのまま使う人がいました。「今日も詰めるぞ」と半ば冗談めかして言う上司の口ぶりが、最初は社内の慣用句なのだと思っていました。でも違いました。会議室に呼ばれ、数字の根拠を一行ずつ問い返されて黙り込む時間は、冗談とは程遠いものでした。

40代になって初めて、自分が職場で萎縮するという経験をしました。若い頃はもっと言い返せていたはずなのに、今は言葉が出てこない。経験を積んできたぶん、何が正しくて何が理不尽なのかわかりすぎて、かえって何も言えなくなっていました。

辞めようと決めたのは、ある会議の翌日でした。前夜ほとんど眠れず、午前中に体が震えていることに自分で気がつきました。これ以上ここにいてはいけないと、はっきり思いました。その日のうちに上司に時間をもらって、退職の意思を伝えました。

ところが、話はそこで終わりませんでした。上司は「わかった」とは言わず、「今は時期が悪い」「もう少し様子を見ろ」と話を引き延ばしました。翌週になっても、また翌週になっても、退職届を受け取ってもらえない状況が続きました。直属の上司だけでなく、その上の管理職まで出てきて、引き止めが始まりました。

引き止める言葉の中に、脅しに近いものも混じっていました。「辞めた後のことを考えているのか」「この業界は狭い」。そういった言葉が重なるうちに、自分でも判断がつかなくなってきました。本当に今辞めていいのか、辞め方が間違っているのか、それとも自分の感覚がおかしいのか。

結局、自力で話を進めることに限界を感じ、退職の意思表示から二か月近く経った頃、ようやく知人に相談しました。そこで初めて、自分がとっくに辞められる状況だったことを知りました。退職届を受け取らないのは会社側の問題であり、法律的には一定期間で退職は成立していたと聞いて、力が抜けました。

もっと早く、誰かに相談すればよかったと思います。自力で話をつけようとこだわったことが、結果的に消耗する時間を長引かせました。意思を伝えることと、手続きを完結させることは別の話でした。それを知らないまま二か月を過ごしたことが、今も悔やまれます。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか

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