派遣20代派遣元とのズレ失敗例派遣先トラブル

派遣元に相談すれば何とかなると思っていた

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

派遣先に入って三ヶ月が経ったころ、職場の空気が自分には合わないと感じるようになっていました。業務内容そのものというより、チームの雰囲気や指示の出し方がどこか自分のリズムと噛み合わず、毎朝起き上がる時に小さな重さが胸のあたりに残るようになっていました。

派遣という働き方を選んだのは、何かあれば派遣元が間に立ってくれるという安心感があったからでした。正社員と違って、困ったときの相談窓口がある。そう聞いていたし、自分でもそう信じていました。だから、限界を感じはじめたとき、まず派遣元の担当者に連絡を入れたのです。

最初の電話では「状況を確認します」という言葉だけをもらいました。特に深刻に受け取られた様子はなく、「またご連絡します」という形で終わりました。その日の帰り道、なんとなく気持ちが落ち着かず、スマートフォンの画面をぼんやり眺めながら電車に乗っていた記憶があります。

折り返しの連絡が来たのは数日後でした。担当者の口調は穏やかでしたが、内容は思っていたものとは違いました。「契約期間があるので、できれば満了まで続けてほしい」「派遣先からは特に問題があるとは聞いていない」という話が続き、自分が感じていた消耗や違和感は、あまり伝わっていないように思えました。

そこからが難しかったです。辞めたいという気持ちははっきりしているのに、派遣元との間でどう話を進めればいいのかがわからなくなっていました。派遣先に直接言うべきなのか、派遣元を通すべきなのか。どちらに何を伝えれば話が動くのか、調べれば調べるほど自分のケースに当てはまる答えが見つかりませんでした。

何度か担当者とやり取りをしましたが、そのたびに「もう少し様子を見てみましょう」という方向に話がまとまっていくような感じがしました。自分の言い方が悪かったのか、それとも状況の深刻さが伝わりきっていないのか。言葉を選びながら話すうちに、本当に言いたいことが薄れていく感覚がありました。

結局、契約満了まで働き続けることになりました。辞めることはできましたが、そこまでの二ヶ月近く、ずっとくすぶったような気持ちを抱えたまま通い続けました。体に大きな異変が出たわけではありませんでしたが、終わったあとしばらく、何もする気が起きない時期がありました。

派遣という働き方には、自分が思っていたよりも複雑な仕組みがありました。派遣元が必ずしも自分の側に立って動いてくれるわけではないこと、相談の仕方や伝え方によって話の進み方が大きく変わること。それを、しんどくなってから学ぶのは、思ったより消耗することでした。

今振り返ると、もっと早い段階で、別の手段や第三者への相談を考えていればよかったと思います。派遣元を頼ることが正解だという思い込みが、選択肢を狭めていたのかもしれません。何かがおかしいと感じたとき、どこに相談するかをもう少し冷静に考えられていたら、あの二ヶ月は違うものになっていたかもしれないと、今でも時々思い出します。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか

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