派遣30代更新停止失敗例契約更新担当者対応

更新しないと伝えた日から、ずっと落ち着かなかった

実際の相談傾向をもとに再構成したケースです。特定の個人や事業者を示すものではありません。

派遣として働き始めて、もう三年近くが経っていました。最初は「とりあえず半年」のつもりだったのに、更新のたびに「もう少しだけ」と自分に言い聞かせて、気づけばずいぶん長くいることになっていました。職場の雰囲気が悪いわけではありませんでしたが、ここ一年ほどは毎朝起きるたびに、何か重いものが胸にある感じが続いていました。

次の更新の時期が近づいてきた頃、今度こそ更新しないと決めました。三十代も半ばに差しかかり、このまま同じ場所に居続けることへの焦りもありました。担当のコーディネーターに連絡して、「今回は更新しない方向で考えています」と伝えたのは、更新日の約二か月前のことでした。自分ではかなり余裕を持って動いたつもりでした。

ところが、その翌日から担当者からの連絡が増えました。「理由を聞かせてもらえますか」「職場に何か問題がありましたか」「もう少しだけ考えていただけませんか」。一つひとつの言葉は丁寧でしたが、毎日のように来るメッセージに、だんだん気持ちが削られていきました。返信するたびに新しい質問が来て、会話が終わらない感覚がありました。

派遣先の上長からも、「できれば続けてほしい」という話が直接ありました。悪い人ではないとわかっていただけに、そこで断るのは思ったより消耗しました。その夜、帰り道にコンビニに寄って、何を買いたいわけでもないのにしばらく立ち尽くしていました。自分でも少しおかしいなと思いながら、それでも何もできませんでした。

結局、担当者との電話で「もう一か月だけ延長してもいいです」と言ってしまいました。電話を切った後で、どうして言ったのだろうと思いましたが、その場の空気に負けたとしか言いようがありませんでした。一か月延長したところで気持ちが変わるわけでもなく、ただ辛い時間が伸びただけでした。

延長した一か月は、長く感じました。仕事中も「あと何日」と数えていましたし、また更新の話をされたらどうしようという不安が頭の隅に常にありました。幸い追加の打診はなく、その月の末で契約は終わりました。でも、最初に「更新しない」と伝えてから最後の日まで、一度も気持ちが楽になることはありませんでした。

後になって思ったのは、最初の連絡の仕方が甘かったということです。「考えています」という言い方では、交渉の余地があると受け取られてしまったのかもしれません。もっとはっきり意思を伝えるか、あるいは自分一人で担当者とやり取りしないで済む方法を探しておけばよかったと、今でも考えることがあります。

派遣という働き方は、契約の切れ目があるぶん辞めやすいと思っていました。でも実際には、担当者との関係があるぶん、かえって言い出しにくい部分もあるのだとわかりました。更新を断るだけのことがこれだけ消耗するなら、もっと早い段階で誰かに相談しておけばよかったと思います。一人で抱えて、一人で対応しようとしたことが、一番の失敗だったと感じています。

このケースで不安になりやすい点

  • - 会社へどう伝えるか
  • - 本人へ直接連絡が来ないか
  • - すぐ辞めたい時にどう整理するか

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